映画B学校

映画B学校は、とても名前が似ている某映画学校の周辺にころがっている小さなあれこれを、長い毛足で根こそぎからめ取る「B面」で「B級」なサイトです。

「ルールのわからないスポーツ」。黒沢作品の吸引力のひとつについて、いい名前がついた瞬間だ。というか、「このスポーツにはルールがないですよ」というルールを知ることができた瞬間である。その軽やかさ、自由度が、たくさんの黒沢マニアを引き寄せている。そして彼らはさらにうきうきと、とめどなく、語るのだ。【ラストシーンにまで言及しています。ネタバレご注意ください!】

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3人が3人とも、びしっとパンフを買ってきていた。しかもかなり読み込んでいる。なんて幸福な映画だろうかと思う。見終えてもなお、もっと知りたい解りたいと、観客が映画を追いかけていくのだ。【ネタバレしています、ご注意ください!】

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『淵に立つ』で世界的評価をものにした深田晃司、黒沢清監督の前作『岸辺の旅』のメイキングを任された朝倉加葉子、商業作品にも貪欲に臨む一方で自主制作映画『許された子供たち』の公開が待たれる内藤瑛亮。映画美学校の先輩後輩である3人が、黒沢清と『散歩する侵略者』について大いに語る。【ネタバレ炸裂。ご注意ください!】

【深田晃司】
映画美学校フィクション・コース第3期修了生。
80年生まれ。06年中編『ざくろ屋敷』を発表。13年『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリ、16年『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門にて審査員賞を受賞。現在18年公開に向けて新作『海を駆ける』の仕上げ中。

【朝倉加葉子】
映画美学校フィクション・コース第8期修了生。
映画「クソすばらしいこの世界」で長編デビュー。他に「女の子よ死体と踊れ」「RADWIMPSのHESONOO」「ドクムシ」。来年撮影の長編準備中です。

【内藤瑛亮】
映画美学校フィクション・コース第11期修了生。
代表作『先生を流産させる会』。押切蓮介さん原作の『ミスミソウ』の仕上げ中。いじめを題材にした自主映画『許された子どもたち』を製作中。冬に後半パートを撮影します。

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いつもみんながぎゅうぎゅうになって、パソコンに向かう編集部屋に集う。彼らも「修了制作」の時、ここに入り浸ったのだろう。2017年夏、怒涛の1年間を終えた第20期の受講生たち。出自も年齢層もばらばらな5人が、1年間の思い出と実感を語る。

相澤亮太 中2の夏にゾンビ映画を作ったことがあります。

牛島礼音 福岡県出身。大学ではオーケストラでヴァイオリンを弾いていました。

佐藤圭 1985年生まれ。団体職員。もうすぐ一児の父になります。

西本達哉 1994年、兵庫県生まれ。一橋大学社会学部在学中。映創会所属。どういう映画をつくりたいかはまだ全然わからないです。

南香好 大学在学中は銀座の映画館でアルバイトしていました。

星野洋行 フィクション・コース、ティーチングアシスタント。撮影部。映画、ドラマ、CMだけでなく、収録や中継などもやる何でも屋。参加しました『雨にゆれる女』絶賛レンタル中。またTVドラマ「悦ちゃん」(NHK総合)は絶賛放送中。撮影作品は二本待機中。今年中には公開できたらなあと思ってます。

松本大志 フィクション・コース、ティーチングアシスタント。映画監督、現在長編の企画を考えております。最近買った漫画の新刊は「いちげき」2巻、「響〜小説家になる方法〜」7巻、「マロニエ王国の七人の騎士」1巻。

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今年も、フィクション・コース初等科生が修了制作を終えた。となると彼らにご登場願わねばならない。カリキュラムの最初から、ぴたりと受講生にはりついて、花も嵐も踏み越えてきたみんなの兄貴・星野洋行と、修了制作を作るにあたって日々起こるトラブルや相談事を、一手に引き受けて提出までの交通整理をしてきた松本大志。彼らが今年、どうも気になってしまった作品を2本ずつ選び、見せてくれる会合である。みんなの作品を通して、映画の根幹を語り合うこと、計3時間半。いいですか、映画美学校フィクション・コースには、こんなお兄ちゃんたちがいます。


星野洋行 フィクション・コース、ティーチングアシスタント。撮影部。最近の仕事ではNHK総合で放映のドラマ「悦ちゃん」の撮影助手など。金髪で帰省したら親から「いい歳して、、」と絶句された3?歳。今のところ今年のベストワン映画は『夜に生きる』。

松本大志 フィクション・コース、ティーチングアシスタント。映画監督、現在長編の企画を練っております。今年一巻が出た漫画のベスト5(順不同)、「BEASTERS」、「青野くんに触りたいから死にたい」、「ましろび」、「ルポルタージュ」、「リウーを待ちながら」。

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 始まりは、もう2ヶ月前になる。最新映画シーンの動向から少し離れちゃった編集局長が、「今、何が熱いですか」とB学校界隈の面々に尋ねたのだ。

 1人が「このシリーズについて真面目に語られてるのを見たことがない」と言い(スズキシンスケ)、別の1人が「それをやるならむっちゃ出たい」「司会でもなんでもやるから」と即レスをくれて(千浦僚)、じゃあ実家が外車のディーラーだった市沢真吾のスケジュールに合わせようと一致団結、すると「6月の午前中」を指定されたもんだから、GW映画を6月に語るという、映画情報サイトだったらバチコーン!としばかれそうな事態になった。

 始めは「あんまり覚えてなくて……」とぼやかしつつも、追って「面子の端に入れてほしい」と再レスをくれた小出豊、最新作を観るために第一作から全部一気に観たという中瀬慧を加えて、男たちの舌戦が始まる。(取材・文:小川志津子)

※文中、「2」とか「3」とか、あるいは副題で作品名を表記します。わからない人は「ワイルド・スピードシリーズ」で検索!


【登壇メンバー】

小出豊:免許あり。つい最近まで "セダン" が自動車のメーカー名だと思っていました。

千浦僚:自動車の知識は中学生時代にほぼ男子全員が回し読みしていた「ホリデーオート」と「よろしくメカドック」仕込みで、いまだ「頭文字D」も『ワイスピ』も充分楽しめる41歳。免許なし。都内の移動はもっぱら自転車。

市沢真吾:生来カタログ大好き人間で、小学校低学年の頃は、車のカタログや「中古車情報」(ページいっぱいに値段と仕様の書いた中古車の情報が載っているだけの雑誌)を読みふけっていた。中学校になる頃にはどんどん興味を失っていったのだが、遺伝なのか、今は自分の息子が車好きに!

中瀬慧:映画美学校フィクションコース13期生。映画の撮影部。免許取得以来ほとんど自動車の運転をしていない、いわゆるペーパーゴールド。この座談会の後に代々木公園で松江哲明監督とK−POPアイドルのライブ撮影を行った。

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【1】

映画美学校界隈に生息する人間をひっとらえて、最新映画について大いに語らう恒例座談会。この作品についてはぜひ、女子のみで催したいと編集担当は胸に決めていた。昨年、新宿武蔵野館で2週間のみレイトショー公開され、今年の2月に再び同館で上映されるという異例の人気ぶりを見せた『At the terrace テラスにて』。ブルジョワジーなパーティーの後で、なんとなくテラスに残った男女7人の会話劇である。「お前酔ってるの?」「酔ってないわよ」の牽制球。「あなたお綺麗よー」「そんなことないですあなたこそー」と熾烈なゆずり合い。そう、女たちは、熾烈にゆずり合うのだ。こういう光景、見覚えないですか。あるいは、身に覚えがないですか。それぞれにチョコ菓子を持ち寄って、こんな顔ぶれが集まった。

兵藤公美
1973年生まれ
1996年青年団入団 俳優として舞台を中心に活動。
2011年より映画美学校アクターズコースに講師として参加。
近年の出演は、演劇 「ソウル市民」「愛のおわり」
映画 「SHARING」「ジョギング渡り鳥」「ふきげんな過去」

鈴木智香子
1977年生まれ。青年団、有限会社レトル所属。近年は、アジア舞台芸術祭への参加や、フランス人ボイスパフォーマーと2度に渡って共同作品を制作し、出演とプロデュースも手掛ける。香川県善通寺市を活動拠点とする劇団サラダボールでの活動も多く、四国学院大学・市民劇『私たちの街の記憶』(3/18-19)では演出補として参加。

中川ゆかり
1984年生まれ。俳優・制作など。会社勤めと並行し、映画美学校アクターズ・コース1期高等科修了。映画『ジョギング渡り鳥』で出演のほか現場中から宣伝、公開後も走りまくる。見せる人・見る人双方の力で像が成長する芸術を志して引き続き走ってます。

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【1】
 B学校編集局長は悩んでいた。このところ、映画美学校講師陣がご多忙のあまり、なかなかつかまらない。『淵に立つ』とか『この世界の片隅に』とか、採り上げたい作品は数々あるのに、メンバーを募りきれないまま公開時期が過ぎていく。だって今年最後の企画だ。『スター・ウォーズ』とか『アイアムアヒーロー』とか『シン・ゴジラ』とか、激震しまくっていた2016年の映画界を、我が映画B学校はどう締めくくればいいのか……。

 途方に暮れながらビガッコーをぷらぷらしていたら、「地下教室」から何だか気配がする。

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 前回の「OB編」で「4〜50代の大人はずいぶんアツいらしい」と言及された、どんぴしゃ世代を今回は招いた。『シン・ゴジラ』座談会、映画美学校講師編である。それぞれが、それぞれのゴジラへの思いを、抱いていたりいなかったり。そのコントラストを、ほぼ全面的に掲載しよう。(小川志津子)

高橋洋
脚本家・映画監督。1959年生まれ。昭和29年版『ゴジラ』は子供の頃にテレビで見て衝撃を受けたモロ特撮映画世代。ゴジラ・シリーズに限らず、特撮映画はほぼリアルタイムで劇場で見ていたが、『ヘドラ』あたりを最後にいったん離れる。平成ゴジラから再び何本かを追いかけたが、次第に興味を失ってゆく…。

篠崎誠
1963年生まれ。映画館のリアルタイムゴジラ初体験は『怪獣総進撃』か『モスラ対ゴジラ』(再映)。高1年で「大特撮」(初版)に感銘を受け、文芸坐のスーパーSF大会、日劇のゴジラ大会で改めて昭和29年版『ゴジラ』の凄さに圧倒されるも、1984年版『ゴジラ』に失望。『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』『ゴジラ対へドラ』を偏愛。

鈴木卓爾
映画監督・俳優。1967年生まれ。小学校時、児童文化館で上映してた『ゴジラの息子』『怪獣総進撃』などのソフトな奴から入り好きになる。『ゴジラ対ヘドラ』がトラウマになる。『ゴジラ対メカゴジラ』のテレビ放映時、ラジカセで音のみ録音し毎日聴く。平成ゴジラからはたまにしか見なくなる。

松井周
演出家・劇作家・俳優。1972年生まれ。ゴジラ・シリーズの作品を何かしら観ているかもしれませんが、覚えていません。『ゴジラ』第一作を今回の座談会のために観て、戦後9年でコレをやったのかと驚嘆しました。日本人が抱えていたであろうトラウマに向き合う胆力がすごい。それと似たものを『シン・ゴジラ』にも感じました。

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いやはやどえらいヒット作になったものである。『シン・ゴジラ』。SNSなんかをのぞいていると、そのタイトルを見ない日はない。しかも絶賛の嵐。何ごとなのか、これは。ちょっと誰かに解説してもらおうと思って、企画した座談会のうち、まずは1本めをお届けする。現在20〜30代の、映画美学校OBの皆さん。そしたらちょっと、予想とは違う展開となった。(小川志津子) 

大畑創 フィクション・コース第9期修了生。『大拳銃』『へんげ』『Trick or Treat』『ABC・オブ・デス2』『劇場版稲川怪談かたりべ』『EVIL IDOL SONG』などを監督。

冨永圭祐 フィクション・コース第11期修了生。修了制作として『乱心』を監督。『ライチ☆光クラブ』の脚本を執筆。 

鈴木知史 フィクション・コース第15期修了生。映画B学校編集局員。現在、新作『エクリプス(仮題)』 のポスプロ中。

松本大志 フィクション・コース第15期修了生。第11回CO2助成作品『誰もわかってくれない』を監督。 

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映画美学校20期フィクションコース ただいま追加募集中!

前回の更新に引き続き、全カリキュラムを終えたばかりの19期生にマイクを向ける。今回は、講師や同級生たちの票を集めて、先日の「セレクション上映会」で上映にこぎつけた人たち。みんなそれぞれに仕事や学校があって、それぞれが来られる時間に来ればいいじゃないかというゆるゆる座談会。先日終えた「セレクション上映会」の感想なんかを聞きながら、来た人からなんとなく、それとなく、この学校で感じた本音なんかを尋ねてみる。途中で突然発言する人がいたら、「ああ、今、来たんだな」と思ってください。(小川志津子)
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登壇者:池田昌平、近藤亮太、吉岡資、松尾果歩、永澤由斗、松田春樹、照屋南風(参加順)/星野洋行(ティーチングアシスタント)、松本大志(修了制作デスク)
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フィクション初等科第19期生の濃すぎる1年が終わろうとしている。今年は30本近くもの修了作品が提出された。こっちで監督だった人が、あっちでは録音部だったり、出演者だったりする、そんなアメーバ状態が現在のフィクション初等科の魅力でもある。今年も去年同様、先日行われた「セレクション上映会」で「上映された人」と「されなかった人」に徹底取材。本日は「されなかった人」座談会をみっちりとお伝えしよう。(小川志津子)
映画美学校HP

登壇者:小穴康介、齋藤成郎、高橋理美、西牟田和子/星野洋行(ティーチングアシスタント)、松本大志(修了制作デスク)

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 フィクションコース初等科。昨年9月に始動した19期生が、1年間の学びを終えて、修了作品を製作した。映画美学校は昨年から「撮りたい者は全員撮ってよし」という男気あふれる体制をとっている。幾度もの短編課題提出やシナリオ指導などを経て、提出された修了作品は全部で30本。そこでB学校は考えた。受講生たちの成長を見守ってきた男たちと一緒に、彼らのオススメ作品を観てはどうか。フィクション初等科のTA(教務助手)星野洋行と、修了制作のスケジュールや機材管理を一手に担ったデスクの松本大志に、声をかけた次第である。(小川志津子)

星野洋行 映画美学校フィクション高等科第12期修了生。 フィクション・コースティーチングアシスタント。撮影部。初めてDVキャメラで撮影した映像が、あまりにも自分の知っている「映画」からかけ離れすぎていて愕然とした時からはや数年。最近の追いつくことが難しい程早い、デジタル技術の進化にとまどいながらも、新しいコンテンツはどちらかというと好きな方。余談だが最近、人生初のぎっくり腰になった。

松本大志 映画美学校フィクション高等科第15期修了生。 19期フィクション・コース初等科修了制作デスク。フィクションコース在籍中修了制作には一度も選ばれず、その後第11回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の助成監督に選ばれ長編『誰もわかってくれない』を監督。近々またまた暗い映画を撮る予定。アナログとデジタルの中間世代(デジタル寄り?)、MD(ミニディスク)とかの世代。最近はビッグコミックスペリオールが盛り返して来た気がします。

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 映画B学校を旗揚げした時、座談会企画ともう一つ、柱にしようと思っていたコーナーがある。映画美学校周辺に暮らす誰かに、みっちり話を聞いて書くということ。「今、なにしてる?」と題されたそのコーナーを、初心に返って更新してみる。9月の「俳優養成講座(アクターズ・コース)」開講を前にご登場いただくのは、アクターズ・コース第1期生にして、同コースのキーパーソンである小田篤。当時事務局にいた局長オガワの主観満載でお届けします!(小川志津子) ※苦みばしったお写真たちは本人による自撮りです

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