映画B学校

映画B学校は、とても名前が似ている某映画学校の周辺にころがっている小さなあれこれを、長い毛足で根こそぎからめ取る「B面」で「B級」なサイトです。

映画美学校を修了した後——あるいは在籍中から——、どちらかといえば血糊ほとばしる映画を撮っている3人である。だから『アイアムアヒーロー』を採り上げるとなったら、速攻で返事が来て、速攻で日時が決まった。いちいちディテール堀りまくりの、三羽ガラスの座談会。ネタバレ全開でまいります。

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朝倉加葉子 映画美学校フィクション・コース第8期生。『クソすばらしいこの世界』、『女の子よ死体と踊れ』、『RADWIMPSのHESONOO』、『ドクムシ』など。

大畑創 映画美学校フィクション・コース第9期生。『大拳銃』、『へんげ』、『かたりべ』、最新作に『EVIL IDOL SONG』。

内藤瑛亮 映画美学校フィクション・コース第11期生。作品に『先生を流産させる会』『ライチ☆光クラブ』『ドロメ』など。

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話の渦が竜巻きになるまで、そう長くはかからなかった。『SHARING』は決してコメディ映画ではないのに、この座談会ではみんなよく笑った。映画への深い理解を礎にして、彼らはあっという間につながりあう。その様子を、これからお届けします。

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佐々木敦:1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。今年に入ってから『ゴダール原論』(新潮社)、『例外小説論』(朝日選書)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)と三冊新刊を出しました。

松井周:1972年東京生まれ。劇作家・演出家・俳優。1996年、俳優として劇団青年団に入団。俳優活動と共に劇作・演出家としても活動を始め、2007年、劇団サンプルを立ち上げる。2010年『自慢の息子』が第55回岸田國士戯曲賞を受賞。ハイバイ公演『おとこたち』全国公演に俳優として出演中。http://hi-bye.net/plays/otokotachi

三宅唱:1984年札幌生まれ。映画監督。『THE COCKPIT』『Playback』『やくたたず』など。「boidマガジン」にてビデオダイアリー「無言日記」シリーズを連載中。雑誌「POPEYE」にて映画評みたいなエッセイを書いたりもしています。たまにPVもつくっていて、最新作は→https://www.youtube.com/watch?v=MzMkkxAJHXo

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あれは『ジョギング渡り鳥』上映最終日の打ち上げの時だ。並み居るビガッコー修了生たちに「次のB学校は何やるんすか」と聞かれて、この二人に話を聞くよと伝えたら爆笑が沸いた。「そりゃB学校にしかできないっすよー!」そうでしょうそうでしょう。おまたせしました、「かつて映画美学校の階上にあった映画館『オーディトリウム渋谷』の支配人兼映写技師とその助手」でありながら「みんなにわかる言葉で映画を解体してくれる映画ライターと、これから語る映画の出演俳優」でもあるふたりによるごぶさた対談、スタートです。

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ずいぶんと前から、知っていたはずの映画でした。
ですが3月末、改めて試写を観たところ、
なんだろう、ちょっと説明のつかない感情になりました。
ためしに、書いてみます。(局長オガワ)

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これを収録したのは去年末である。前回掲載した座談会には日程が合わず、けれど彼の中には『ジョギング渡り鳥』にまつわる言葉がどうやら溢れかえっており、それを存分に吐き出していただくべく、映画美学校近くのガストで落ち合ったのだ。そこにあったのは、観客としてだけでなく、同じ「映画の作り手」としての熱い眼差しなのだった。

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彼らとアクターズ・コース第1期生の出会いは5年前にさかのぼる。1年間のカリキュラムをいくつかに分けて、それぞれの授業テーマのもと、順番に授業を受け持った。今日はその、最初の教え子たちの成果が詰まった映画について、みんなで語る会なのだ。(※松井さんは花粉症のためマスク着用でおおくりいたします)
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B学校としては異例の「公開前座談会」。アクターズ・コース第一期生、5年越しで一般公開と相成った修了制作『ジョギング渡り鳥』について、キャスト勢から小田篤と中川ゆかり、そして映画美学校の主軸をなす講師陣が大いに語る。

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「映画B学校」は映画についてのブログである。そして2015年は、かのシリーズ超大作の新作映画が封切られたお祭りイヤーである。祭りには、乗っとけ。オビ=ワンのささやきが聞こえた気がして、招集をかけたのがこの4名。最後に現れた千浦僚がおもむろにジャケットを脱ぎ、『スター・ウォーズ』Tシャツがババン!とお披露目されたあたりから、レコーダーは回り出す。安心しちゃダメです、ネタバレ全開ですよ!

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保坂大輔 1977年生まれ。脚本家。作品に『ラビット・ホラー』、『貞子3D2』など。『スター・ウォーズ』にはハマらなかったが、『ハリー・ポッター』にはハマり、グッズもかなり集めた。

千浦僚 1975年生まれ。准無職の映画感想家。「映画芸術」「キネマ旬報」などに寄稿。基本的に『スター・ウォーズ』という映画は1977年から1983年に世に現れた三本のシリーズしかない、という姿勢でしたが、2015年のこれは四本目だと認識してます。

内藤瑛亮 1982年生まれ。映画監督。作品に『先生を流産させる会』『ライチ☆光クラブ』『ドロメ』など。『SW』過去作を1本も観ずに、「エピソード7」を鑑賞。

冨永圭祐 1983年生まれ。『ライチ☆光クラブ』で間もなく脚本家デビュー。幼少の頃、『スター・ウォーズ』のライトセーバーはビームサーベルのパクリだと信じてやまなかったが、『機動戦士ガンダム』の方が後発だと知った時、大人の階段を上り始めた。


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 今回の「あれ観た」作品は、黒沢清監督の最新作『岸辺の旅』。映画美学校のキーパーソンの一人である黒沢監督とその作品について、3人の男たちが大いに語る。このコーナーではもはや説明いらずの最多登場・高橋洋。映画美学校OBにして映画批評誌「シネ砦」の団員でもある小出豊。そして黒沢監督の助監督として、この映画の誕生と成長を見届けた男・菊地健雄。長年の黒沢清ウォッチャーによる座談会、スタートです。

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全員1
 

 ちょっと思い切った試みだった。イケメン主演の青春映画を、わりと辛口な映画美学校講師陣に見せる。しかしこの取り合わせが、意外とうまくハマったことが座談会開始5分にして知れてびっくり。1023日に開講を迎える脚本コース初等科の講師陣が、『バクマン。』を徹底解剖します。ネタバレ全開です。ご注意ください。

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高橋洋

脚本家・映画監督。昨年の『映画の生体解剖ビヨンド』に続き、今年もカナザワ映画祭用に『ビヨンド2』作りました。一種のフッテージ・モンタージュ。映画の編集をやるたびに、動体視力が上がって大概の映画がタルく見えて困る。

 

村井さだゆき
脚本家。『パーフェクトブルー』『千年女優』。シリーズ構成作品に『シドニアの騎士』他。高校時代は、高橋さんと同じように、夏休みずっと映研で自主制作の映画作ってました。
 

田中幸子

今年度から講師を務めさせていただいておりますが、時々映画美学校に入学したような気分になってしまいます。先輩講師陣の迫力に、ふと、背筋が凍ることも。とはいえ、少しづつリラックスできるようになりました。


3人談笑

 「戦争を知らない子どもたち」の、さらに子どもたちが『野火』を語る。アラフォー(松井・千浦・市沢)とアラサー(内藤・星野)が雁首そろえて。映画を評するためというより、私たちはただ『野火』に何を観たのかを照らし合わせるために集まった。初見以来、当ブログ編集局長の長すぎる念願を叶えてくれた5人に深く感謝しつつ、その模様をここに残します。

 

 

【松井周】1972年東京生まれ。劇作家・演出家・俳優。1996年、俳優として劇団青年団に入団。俳優活動と共に劇作・演出家としても活動を始め、2007年、劇団サンプルを立ち上げる。2010年『自慢の息子』が第55回岸田國士戯曲賞を受賞。2015年10月8日〜18日早稲田小劇場どらま館において最新作『離陸』を上演

 

【千浦僚】1975年生まれ。関西で幾つかのミニシアターのスタッフを務めたのち02年に上京。2010年まで映画美学校試写室上映担当。11年から14年まで映画館オーディトリウム渋谷スタッフ。初めて見た塚本作品は、高校生時代に「鉄男Ⅱ」(@神戸朝日シネマ)。自ら素材を扱って映写したことのある塚本作品は「妖怪ハンター ヒルコ」「ヴィタール」「妖しき文豪怪談 葉桜と魔笛」「電柱小僧の冒険」。好きな塚本作品は「六月の蛇」。

 

【市沢真吾】1977年生まれ。映画美学校フィクション・コース1期生、映画美学校事務局。映画に出てくる「日本兵」。そのイメージで一番記憶に残っているのは、テレビでやっていた「どっきりカメラ」。ゴルフ場に「戦争が終わった事を知らない日本兵(たしか小野ヤスシ)」が潜んでいて、銃を持ってゴルフ客を襲う、みたいな内容だった。80年代、まだ横井庄一さんのイメージがうっすらと残っていて、それがギャグになっていた。

 

【内藤瑛亮】1982年生まれ。愛知県出身。映画美学校フィクションコース11期生。初等科で『牛乳王子』、高等科で『先生を流産させる会』を撮りました。同期と一緒に脚本を書いた『ライチ☆光クラブ』が第20回釜山国際映画祭でワールドプレミア上映です。

 

【星野洋行】フィクション・コース第12期修了。フィクション・コース ティーチングアシスタント。撮影部。最近ぎらぎらしてない。


四人



 

 終わるやいなや、一人が言った。「よく考えたら、失礼な座談会ですよね(笑)」。おっしゃるとおりです。前回掲載した「フィクション・コース第18期修了記念座談会〜上映予定の人たち」に対して、今回招集したのはずばり「上映されなかった人たち」。けれどフタをつついて見たら、出るわ出るわ実感の数々。映画美学校受講生や、受講予定生(?)、さらにその予備軍だけじゃなくて、なんかもういろんな人たちに言いたい。映画美学校では、こういうことが起こっちゃうんです!って。(取材・構成:小川志津子)


登壇者

穐山茉由

今津祥

新原良兵

中根裕美

吉原裕幸(以上フィクション・コース第18期修了生)

 ◆

星野洋行(フィクション・コース ティーチング・アシスタント)


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 映画美学校史上初の試みだ。今年、フィクション・コース初等科第18期生たちは、1年間の総まとめとなる修了作品として「全員1本ずつ撮る」ことに挑んだ。そしてその中から7つの作品が、8月29日の上映会で上映される(18時半からユーロライブにて。予約不要! 誰でも入場OK!)。http://www.eigabigakkou.com/news/info/5249/
今日はその7名に、根掘り葉掘りいろいろ聞く日なのである。(聞き手:星野洋行(ティーチング・アシスタント) 構成:小川志津子)

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登壇者:(左から時計回りに)

市川昴一郎『俺』

宇土ゆかり『イノセント』

鈴木拓実『あとはこの坂を下りるだけ』

竜口昇『The Boxing』

藤倉麻子『アチラグァ コチラグァ』

宮城伸子『ハートをこじあけろ』

(伊藤資隆 欠席)