現在わたくしはアクターズ・コース修了公演『石のような水』の稽古場に、行ったり来たりしています。(小川志津子)
 コトは、年末から始まっていたのだといいます。せりふを全部入れて、自分たちで芝居を考えて、立ち稽古まで自分たちでして、ある程度できた段階で、演出の松井周さんと対峙しようという試み。
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 なんかねえ、とっても頼もしいんですよ。「松井さんが何か言ってくれるのを待つ」じゃなくて、「こんなことできますよ」「ここはこう動くこともできます」ってみんな言うの。それでいて、松井さんが大事なことを言うと、びしっ!と聞くんです。
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 あとねー、みんなとっても真面目。「今の芝居はどうして?」って松井さんが聞くと「すみません直します!」ってなっちゃう。ううん、そうじゃなくて、何をどう感じてその芝居に至ったのかを松井さんは知りたいんです。でもみんな台本に頭突っ込んじゃうんだな。まあこれも例年、時間の問題なのだけどね。

 全部で、40シーンを超えるお芝居です。「1日8シーン行きます!」って、松井さんが宣言してました。でもみんな笑ってたんだ。だからやっちゃうんじゃないかな。っていうこの感じがね、映画美学校アクターズ・コースの修了公演なんです。ちょっとずつ変わってく。わかんないくらい。でも初日に観ると「おお、アテ書きか!?」ってとこまで行っちゃう。

 そういう場合、稽古場取材が難しいのは、間を空けて稽古場に行くと、「変わり目」を見逃しちゃいそうな気がするんですよ。だからといって頻繁に観に行くと、みんなの変化がグラデーションすぎてわかんないっていう現象が起きるんですよ。修了公演恒例「親戚の子現象」と呼んでるんですが。

 親戚の子たちはきっと今日もミニスタジオで稽古中。ほどよい頻度を探りながら参ります。