久々に雑記を書こうと思いまして、なにを書こうかなぁと悩んでおりました。実は書く媒体がここ以外にもあって、はたしてどこになにを書けばいいのか、なにがなんだかわからなくなってきた今日この頃です。(鈴木知史)


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 そこで、ここには、とりあえず、前回行ったレンタルビデオ店ツアーの補足的なことを書こうかなぁと思いたちました。まず第一回目の記事についての補足。

 最初に、堀川弘通『狙撃』と森谷司郎『弾痕』をあげましたが、この加山雄三のシリーズでは、三本目として、西村潔『豹は走った』があります。しかしなぜかレンタル化はされていません。

『豹は走った』は、加山雄三の敵スナイパーとして田宮二郎が登場し、田宮側の物語もけっこう深く描き込まれています。安原顯・編『ジャンル別 映画ベスト1000』で、山根貞男氏が『豹は走った』について「二焦点のヒーロー劇になっている点に、活劇の転換期が象徴されている」と書いていますが、前二作に比較してもあらゆる点で映画の視点が錯綜し、様々な「線」が交差している印象を確かに受けます。この混沌状態は靖国神社前の銃撃シーンに映像としても凝縮されていると思います。これが68年でも、69年でもない、70年の映画としての姿なのではないでしょうか。 
 ちなみに 『ジャンル別 映画ベスト1000』を挙げて思い出したのですが、この本では筒井武文氏が、大内田圭弥監督の『'69春〜秋 地下広場』という映画を紹介しています。この記録映画は、『弾痕』の紹介で挙げたベ平連のフォークゲリラを題材としています。最近DVD付きの本が出たので、簡単に見られるようになりました。
『弾痕』は、学生たちのジグザグデモによって交通の流れが 封鎖され、加山雄三が目的地になかなか到着できなくなるという描写がありましたが、交通という主題が新宿西口地下広場でのフォークゲリラと呼応します。

『るろ剣』こと『るろうに剣心』は記事ではさらっと流されていますが、私は一作目はけっこう面白かったです。三作目はまだ見ていません。

 松本清張モノで、再評価の機運も高い鈴木英夫監督の『黒い画集 第二話 寒流』に触れましたが、鈴木英夫監督については書くと長くなりそうのでやめておきます。。。私のお気に入りの作品は『彼奴を逃すな』と『悪の階段』です。『悪の階段』は成瀬組の美術監督である中古智氏がそのキャリアの後期に美術を担当した作品ですが、見ると「映画美術ここに極まれり」的な感慨を受け、唖然とします。
 私は、日本でフィルムノワールにもっとも接近したのは、鈴木英夫監督と、土本典昭監督の記録映画『ドキュメント 路上』 だと勝手に思っています。

 第二回以降の補足はまた今度書くかもです。
 では。