来週、「第5期初等科」「第4期高等科」が開講する脚本コース。
初等科は4月24日(金)、高等科は4月23日(木)からスタートですが、まだ定員には達していないため追加募集が決定したそうです。
そんな脚本コースの雰囲気を伝えたいと、2期修了生の服部喜英子さんが文章を寄せてくださいました。
刺激に満ちた2年間を振り返ってのエッセイをお楽しみください!

脚本コース初等科・高等科 追加募集の情報はこちら!
映画美学校HP
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脚本コース第2期で、初等科と高等科の2年間、三宅隆太さんクラスでした。

ナタリーで紹介されたり、映画B学校ブログも面白いし、映画美学校の広報は活発になっていますね!私自身、とても楽しく実のある2年の体験でしたので、それを伝えられたらと。

私は、テレビでは特撮ものを夢中で見ている子供で、映画は話題作を見に行く程度でした。なんとなく〝書くこと〟は好きで、小中学校では寸劇を書いたり、その後も雑誌やラジオに投稿したりはしていました。

時を経て、50歳も過ぎたあるとき、実家から自分が小3のころ撮った8ミリ(兄弟を使ってジャンプするとパッと消える、とか(笑))が出てきて、あーこんなことやっていたんだなぁという懐かしさをきっかけに、創作意欲が湧き、シナリオを書くってどんなことなんだろう、と思い立ってシナリオを勉強できるところ幾つかの説明会に行きました。

そのなかで、映画美学校の先生たちのお話が一番面白く、説明会というより、一緒に日本の映画を盛り上げようよと席にいる私たちを巻き込んでいく雰囲気に魅力を感じたのと、ト書きってなんですかというレベルの人でも興味があればぜんぜんオッケー、という高橋洋さんの言葉にも後押しされて、ここで勉強したいな、と決めた次第です。

課題に苦悩することも多々ありましたが、先生は生徒ひとりひとり真剣に丁寧に指導して下さり、アドバイスを理解してアイデアがスパークすると、よっしゃ!と共に喜び、毎週授業に行くのが楽しみでした。

講義に加え、グループに分かれて共同で書いた脚本を自分たちの手で映像化する、という撮影実習もあり、編集して仕上げるまでみんなで苦労したけれど、稀有な体験をさせて頂きました。

年令やレベルを問わず様々な分野から集まったクラスメイトたちと学ぶ新鮮さ、自分の内面から出る〝なにか〟で物語、そして映像ができていくという、濃密でワクワクする体験ができるのが映画美学校、ということを、少しでも興味を持っている方々にお伝えしたいです。

こんな50代を過ごすとは考えてもいませんでしたが、思い切って行って良かったなと、そして予想以上の刺激と出会いを与えて下さった映画美学校に感謝しています。

第2期のメンバーでは今も定期的に集まって勉強会をしていますが先日は、「WOWOWのシナリオ大賞」に応募した丸井隆三くん(20代)が最終選考に残り皆で盛り上がりました。惜しくも賞を逃しましたが、「最終選考に残った作品はどれも映像化できるレベル」との総評でした。(私も出したのですがダメでしたー)

また、「青年海外協力隊50周年を記念するシナリオコンクール」と、もう一つ、「南のシナリオ大賞」にも入賞したSさんは、私と同じ50代の女性。修了後もみんな果敢にやっています。

私が美学校で初めて〝シナリオ〟という形で15分課題を提出した際、講評で、あるセリフのやり取りがとても良いと高橋さんから佳作に選ばれたときは驚いて、座ったまま文字通り飛び上がりました。その瞬間、三宅さんが講評席から笑顔で頷いて下さって、嬉しかったです。

高等科最後の長編課題では優秀作のひとつになり、立派な赤い本にまとめられて感無量でした。歴代の優秀作品本とともに、事務局受付前の棚に置かれているので、見て頂ければ幸いです。

飛び上がったときの初心忘れず、コンクールなど成果を出せるよう私もまだまだ挑戦する所存です。

脚本コース第2期修了生
服部 喜英子

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