終わるやいなや、一人が言った。「よく考えたら、失礼な座談会ですよね(笑)」。おっしゃるとおりです。前回掲載した「フィクション・コース第18期修了記念座談会〜上映予定の人たち」に対して、今回招集したのはずばり「上映されなかった人たち」。けれどフタをつついて見たら、出るわ出るわ実感の数々。映画美学校受講生や、受講予定生(?)、さらにその予備軍だけじゃなくて、なんかもういろんな人たちに言いたい。映画美学校では、こういうことが起こっちゃうんです!って。(取材・構成:小川志津子)


登壇者

穐山茉由

今津祥

新原良兵

中根裕美

吉原裕幸(以上フィクション・コース第18期修了生)

 ◆

星野洋行(フィクション・コース ティーチング・アシスタント)


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——まず、映画美学校に入ったきっかけを聞かせてください。


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今津 もともと青山真治さんや黒沢清さんの映画をよく観ていたのと、富田克也さんとか三宅唱さんとか、僕がいいなと思う映画監督が映画美学校の修了生だったんです。他の学校も調べたんですけど、映画美学校は一番「映画って何なんだろう」っていうことを考えられそうな印象があったんですね。『映画の授業—映画美学校の教室から』(青土社)という本を読んでいたのもあって、ここしかないなと思いました。


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新原 僕は当初、一人で映画を撮っていたんです。自分でカメラを買って、役者をやってる友だちに声をかけて。でもやっぱり限界があって、仲間が欲しいと思っていた。決定的だったのはアテネ・フランセで、塩田明彦監督の特別講義を受けた時。映画の観かたが、180度変わりましたね。いかに自分が、映画をちゃんと観てなかったか。もっとこういう観かたがあるんだ、こういう発見があるんだよって、目から鱗が落ちる思いで聞いたのが、ここに決めた理由ですね。


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穐山 3〜4年前に小さいワークショップで映画を1本撮ったんですけど、その時に仲が良かった子から、この学校のことを聞いたのが最初ですね。それで1年前、もうちょっとちゃんと映画を勉強したいなと思っていた頃に、KINOHAUSの上の階の映画館に映画を観に行ったら、フィクション・コースのポスターが貼ってあったんです。それで、直感で入りました。


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吉原 僕は富田克也さんの『サウダージ』が大好きで。映画美学校の修了生や、映画美学校界隈の人たちが作った映画って、なんか、色があるなと思ったんです。だから僕は他の映画学校はまったく考えてなくて、むしろ「映画美学校でこそ勉強がしたい」という感じでした。


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中根 私は、ずっと映画をつくってみたかったんですけど、なかなか一歩が踏み出せなくて。そのとき、映画美学校の夏期講座を見つけて、2週間だったら試しにやってみるのにいいかなと思って行ってみたんです。短期講座だったんですけど、それがすごく楽しかったのと、アシスタントについてくださった先輩たちの雰囲気がすごく良かった。先輩たちにも薦められて、それで勢いで入っちゃいました(笑)。


——入ってみて、どうでしたか。


穐山 実習の授業がありながら、課題も出さなきゃいけなくて、常に2つ以上の何かが動いてる状態でした(笑)。


新原 地下の試写室に集められて、「まず班に分かれてもらいます」って勝手に決められてね(笑)。でもその顔合わせが、その後の結束にもつながっていったんですよね。プロの現場も、そうじゃないですか。知らない人とチームを組んで、その中で仕事をしていく。理にかなってるなあと思いましたね。


今津 僕はまず「開講前課題」(※入学申込時に提示される課題。18期は「あなたが面白いと思う人物を、観る人にもその面白さがわかるように撮ってみる」)とか、「まず作らせる」っていうスタンスが良かったなと思います。この「観る人にも伝わるように」というのが大きかった。自分の中ではイケると思ってたことが、観てる人には伝わらなかったりするんだなあって。そういう実感をちゃんと得た上で、次に進めたのが良かったなあと。


穐山 私は出張に行っていて、その課題を知ったのが開講2日前だったんですけど(笑)、今、修了制作を撮り終わってみて、改めてあれをやり直したいなって思います。ストーリーがあってもなくても、映ってる人が魅力的に見える瞬間を引き出すのって、すごく難しいじゃないですか。そこをまず勉強し直そうかなと思って。自主練みたいな感じで。


吉原 僕は、入ったのが10月になってからだったので、「開講前課題」はやっていないんですよ。だから最初は、みんなすでに出来上がってるなあ、どうしよう!って思いました。でもその後何度も同じ現場で同じものを作ってたら、そんな垣根はすぐ関係なくなっちゃうんですよね。それに、映画美学校の授業って、1個1個が芯を突いてくるんですよ。僕たちと同じスクリーンで同じ映画を観ていたはずの講師陣が、しゃべり出すとそのカットのすべてを覚えてるんです。「このカットとあのカットは構造的に言ったらここにあるべきじゃない?」みたいな。画面に映ってることのみで勝負するしかないんだ、と痛感させられました。


新原 僕は撮影実習とか「ミニコラボ実習」(※プロの映画監督の短編制作の現場を技術スタッフとして経験するカリキュラム)が勉強になりましたね。あれを経験してから提出する課題が、みんな、一皮むけたような感じがあったと思う。


中根 やってみて気づくことがいっぱいあるんですよね。自分の作品もそうだし、人の作品にスタッフとして参加する時も発見がたくさんある。現場で見えていなかったことに、編集しながら気づくこともありますし。


今津 自分が撮ったものは必ず講師陣から講評されるし、授業の後の飲み会の席で講師陣と話をすると、ほんと様々なことを言われるんです(笑)。


穐山 自分が自分を多少さらけ出して作ってしまった無防備なものたちに対して(笑)、大人の人たちにこれだけ向き合っていろいろ言われる経験って、大人になってから——というか生まれてからかもしれないけど——初めてじゃないかと思います。


吉原 傷に塩を塗りこまれるようなね(笑)。


——言われて、今も残っている言葉はありますか。


穐山 ええと……「穐山社会人問題」っていうのが、ありまして。


一同 (笑)


中根 懐かしい(笑)。


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穐山 三宅唱さんと大工原正樹さんと飲んだ時に「穐山さんってほんと社会人的だよね」っていう話になって。表面だけうまく立ちまわってる感じがあって、そこから抜け出せてないと。社会では良しとされてるところを、とても叩かれまして。


吉原 もう、やめてあげてくださいその質問(笑)。


穐山 でも、自分でも「どうだろうな」って思ってたところではあったんですよ。私もそう思ってた!みたいな。それに、そんなところまで掘り下げてもらうことって、ないじゃないですか。だから衝撃でした。


今津 僕は星野さんに「映画を観るな」と言われました(笑)。観た映画を中途半端に引きずってしまうところがあって、「だったらいっそ映画を観るな」って飲み会で言われたんですよね。だからしばらく映画を観ませんでした。


穐山 素直だ(笑)。


星野 うん。「ほんとに観ないんだ!」って思った(笑)。


今津 はい。『アメリカン・スナイパー』を僕は観なかったですから。でも、自分が描きたいことをじっくり考えられたかなとは思います。……別に、観て考えてもいいとも思うんですけど。


一同 (爆笑)

【その2】



穐山 私は「ミニコラボ実習」では三宅唱さんの班だったんですけど、大工原さんと西山洋市さんの作品に役者として出たんですね。それがすごくいい経験で、みんなの動きを客観的に見ることができたんです。あと、大工原さんは何しろ無茶ブリなんですよ。私は何の演技経験もないのに、いきなりものっすごい長台詞だったし、アフレコの時「2分間あえいでくれ」って普通に言われましたし(笑)。でもそのことで、思い入れとか頑張りを、引っぱり出された気がしていて。先輩の仕事を見ながら「こういうふうにやるんだな」みたいな勉強ではなくて、いきなり高度なものをつきつけられた感じがありましたね。

 

星野 ちなみに今年の「ミニコラボ実習」はえらいことになってましたよ。時期が「撮影実習1」と丸かぶりだったんだよね。

 

穐山 でも、あれが大変だったのは、みんな本気でやってたからなんですよ。「別に課題とか出さなくてもいいやー」っていうスタンスでいることも、できなくはない。……誰もそうしないんですけど(笑)。こんなに一気にいろんなことを、考えさせられたり感じさせられたりするんだ!っていうことばかりが詰め込まれた1年だった。

 

吉原 何か、性格的にも変わったような気がしますね。「もっといろんな人に、頼っていこう!」って思うようになりました。

 

中根 私も。いい加減になった(笑)。

 

吉原 仲間を信じて、仕事を振れるんですよね。「こいつに任せてみたい!」って思える相手が、どんどん増えていった気がします。

 

中根 任せないと、自力だけではできないですしね。

 

新原 僕もここに来るまでは、自分ひとりで全部解決しなきゃいけないって思ってたんですよ。でも自分以外の人のアイデアを、どれだけうまく取り込んでいくかというのも、映画の演出の一部なんだなと知りました。孤高だったりエキセントリックだったり、そういう芸術家肌では映画はうまくいかないですよね。人と人とが関わって作る以上、いかに信頼を築けるかだと思うので。

 

吉原 あと、自分で意外だったのは、カリキュラムが詰め詰めの時に課題を撮ろうとすると、肩の力を抜かざるを得なくなるんですよ。まあ5分だし、やりたいこと全部やってみよう!みたいな。準備と計算をし尽くした上で撮る!っていうのじゃなく。それが良かったと思いますね。

 

今津 確かに、課題は結構みんな楽しく作ってましたね。

 

吉原 「あれやってみよう」「これやってみよう」っていうのがいっぱい湧いてきたよね。

 

今津 僕は、出した課題で講師陣から言われたことを踏まえて、同じメンバーをもう一度集めて、自主的に作り直しました。

 

――面白いですね。詰め詰めなのに、さらに何かをやろうとする。

 

吉原 そうですね。そういう話ばっかりしてました。今になって思えば、肩の力を入れすぎるとうまくいかないことがあったりするんですよね。修了制作の時も、課題の時みたいな空気感でやろうよ!っていう思いがみんなの中にあった気がします。

 

穐山 課題の時って、みんなその時は本気でやってるんですけど、「でもそれはまだ落書きの段階なんだよ」って講師陣に言われたんです。すごく綺麗にデッサンする必要はなくて、好きなように落書きしたらいいと。……って言うわりにはすごくいろいろ言われるんですけど。

 

一同 (笑)

 

中根 あと、実習で得たことが、課題にフィードバックされていくんですよね。みんなで作ることを覚えていくっていうか。最初の頃は、監督がやりたいことをみんなでただ手伝う感じだったんですけど、だんだん「もっとこうしたら?」って言い合えるようになった。それを重ねていった上で、18期の雰囲気ができていった気がします。

 

――全員が1本ずつ撮るということは、互いに仕事を頼み合う網目が錯綜するわけでしょう。結束も強まりますよね。

 

中根 カリキュラムごとに割り振られる「班」とか「クラス」とかじゃなくて、「18期!」っていう感じですよね。「○○さんの作品を手伝った」というよりは「18期全員で21本作った!」っていう感じ。たまたまロビーで居合わせた人が打ち合わせに参加してくれたり、編集室で隣に座った人に見せて感想を聞いたり。

 

――修了制作に向けては、みんな前もって構想や準備を重ねていたんですか?

 

中根 そんなことは無理です。

 

一同 (笑)

 

穐山 「集大成」的な気持ちはありましたけどね。「落書き」を1年間重ねてきた、最後の作品なんだっていう気持ち。

 

今津 今思い返すと最初の頃の課題って、すごく風通しが良かったなって思うんですよ。「セレクション上映会」で上映された、竜口昇くんの『The Boxing』は、18期のみんなを撮った映画なんですけど、やっぱりすごく風通しが良くて。

 

吉原 そうね。

 

今津 そういう軽さって、気負うと無くなってしまうじゃないですか。その軽さを保ちつつ、力も込めるというバランスが、大事なんだなあと思いました。

 

新原 自分の作品を撮りつつ、他の作品にも参加するわけですけど、自分の作品になるとどうしても、視野が狭くなりがちですよね。でも他の監督が苦労してるのを見ると「ああ、俺もこんな感じだったのかな」って思ったり(笑)。

 

中根 現場って、ほんとにいろんなことが起こるんですよね。いろんな人と一緒に作ってると、いろんなことを言ったり言われたり、想像してなかったような出来事が起こる。さっき言った「いい加減になった」っていうのは、良い意味でもあるんですよ。いろんな事態を受け入れられるようになった気がします。

 

吉原 僕らは横須賀の公園で夜の撮影を予定していて、市役所に許可を取って、「街灯は日の出までついてます」って言われてたんですけど、行ってみたら夜中の1時くらいに消えちゃったんですよ。その時に、みんなでいろんなことを考え合うんですよね。「今日できることは何があるだろう?」と。結局、別日に撮り直したんですけど。

 

穐山 私も、ある班の撮影で、うちの近くの道路での撮影許可を取ってたんですけど、ご近所の方からクレームを受けて、撮影できなかったことがありましたね。その時もいろんな代案が集結しました。

 

――今も、近くに住んでるんですか。

 

穐山 今も住んでます(笑)。私の家、いろんな班の撮影に使われたんですよ。ある時ご近所さんが「最近、このへんで撮影が多いらしいね」って言い合ってたらしくて、それ、うちだ!って思いました(笑)。

 

 

 

【その3】

 

 さて、今回の掲載をもって18期生の座談会採録は終了となる。でもレコーダーを止めて「お疲れさまでしたー」って片付けを始めようとしたら、「あの、あのっ」って彼らが言うのだ。「これ、掲載はいつになりますか?」そうですねえ、週明けぐらいを目指したいなあ。「じゃ、じゃあっ、これ告知していただけたりしますか??」

 ……というわけで告知を仰せつかりました。95日(土)17時半より、読者はこぞって映画美学校地下試写室に来られたし。彼ら「上映されなかった人たち」が、自分たちの作品を持ち寄って、自分たちで上映会をしちゃいます。ゲストは三宅唱、小出豊ご両名。

 鮮やかでしょう。これが18期マインドなのです。その真髄については、以降をぐぐっとお読みあれ。(局長オガワ)

 

 

――1年間のカリキュラムを通して、変わったことを聞かせてください。

 

吉原 映画ってもっと、軽いノリで撮れるなって思えるようになりました。もちろん、撮れないんですけど。軽いノリなんかじゃ。だけど、「映画は撮影所じゃなきゃ撮れない」みたいな漠然としたイメージが払拭されたんですよね。仲間がいて、アイデアがあって、カメラがあれば映画は撮れる。じゃあその中で何を撮るのかということを、ここからようやく本気で考え始めるんだろうなと思いますね。

 

中根 確かに、撮ることのハードルはすごく下がりましたね。本当にいっぱい撮ったから。

 

今津 最初の頃は、自分の撮りたいものを撮りたいように撮るのがいいことなんだと思っていたんです。でも修了制作を終えてみると、「自分の撮りたいもの」をみんなと共有して楽しく創造する方が楽しいんじゃない?っていう実感がありますね。

 

星野 いやあ……立派にしゃべれるようになったなあ。

 

一同 (笑)

 

――何だろう、面白いね。

 

今津 何がですか(笑)。

 

――だって、映画のことだけじゃない変化が起きてる。

 

今津 確かにそうですね……1年間の中でところどころ、はっきりと気分が変わる瞬間というのがあったんですよ。そういう時に僕は、髪型を変えたりとかしていて。

 

一同 (爆笑)

 

穐山 そうだったね!

 

星野 もさーっとしてたのが、急に茶髪になり。

 

穐山 茶髪の瞬間、覚えてる。「どした??」って思った(笑)。

 

中根 次どうなるか楽しみですね(笑)。私は1年前、こんなに知り合いが増えるとは思ってなかったです。同期だけじゃなく、17期とか15期の現場に呼ばれたりして、そこにいる人たちとまたつながりが生まれて。こんなに新しい出会いにたくさん恵まれたのは、すごく大きいなと思います。

 

――それは「知り合い」ですか「友だち」ですか。

 

中根 そうなんですよ、うまい言葉が見つからなくて。別に、休日に一緒に遊びに行くわけじゃないので(笑)。だから、一緒に映画を作る「仲間」なのかなと思うんですけど。

 

新原 僕は、1年間の変化に気づくことができるのは、もっと後のような気がします。まだ、18期の余韻から抜け出せていないというか。でもひとつだけ確実に言えるのは、現場を経験してこそわかる映画の観かたを得たっていうことです。今までは気づかなかったけど、すごい、素晴らしい、って思える映画が増えた。だから、プロの作り手を目指してる人じゃなくても、本当に映画が好きなんだったら、来てみてほしい。映画の世界が広がると思うんですよね。

 

中根 私は、映画に興味がない人でも、「いいな」って思ったら入ってみちゃっていいんじゃないかと思います。映画について学んだことももちろんあるけど、さっき言ったように仲間が増えたりとか、あと、「こういう時に自分はこうするんだ」って自分について発見したことがすごくあって。だから「映画がめちゃくちゃ好き!」とか「将来の仕事にしたい!」とかじゃない人でも、飛び込んでみてほしいなと思うんですよね。

 

新原 そして飛び込んだら、途中でやめないでほしいなと思いますね。最初のうちは、拙いながらも「映画を監督する」とか「脚本を書く」とかを経験してみて、自分には合わない、と思ってしまう人もいるかもしれないけど、でもそれだけが映画の仕事じゃないんですよ。映画にはもっといろんな関わり方があるんですよね。技術とか、編集とか、制作とか。もしかしたら穐山さんみたいに、演技に目覚めるかもしれない(笑)。何かしら、自分に合ったスタイルが必ずあるので、簡単に映画のことを嫌いにならないでほしいなと思います。

 

星野 年齢層も、国籍も、経歴も違う人たちが、「映画」という一点で何かを共有する。その点においては、他に類を見ない映画学校だと思うんです。いろんなことが起きるけど、より積極的に関わっていく方が、面白い学校だと思いますね。

 

穐山 そうですね。「関わり方」が私は大きく変わったと思います。みんなが、自分の作品を、全力で手伝ってくれるんですよね。作ろうとしてる人たちだからこそ、さらに踏み込んで関わってくれる。だから自分もそうしたいし、「お前ら大好き!」って思った瞬間がいっぱいあるんですよ(笑)。

 

今津 僕がこの学校に来て良かったと思ったのは、自分が作ったものに応えてくれる人がいる、ということです。友だちもそうだし、講師もそうだし。そして受け身じゃなくて能動的に動いてみると、そこでまた違った反応が返ってきたり。そういうコミュニケーションが、僕は決して上手じゃないけど、でもやってみればどんどん面白くなるということがわかったんですよね。

 

吉原 あと、ぜひ19期生の人たちに言っておきたいのは、学校の変わり目を体験するのはすごく面白いっていうことです(※17期生までの修了制作は、シナリオを選ばれた受講生のみが撮影を許されていた)。「学校に来る」イコール「先生、教えてください」っていう感じになりがちだけど、講師陣も先輩方も、今なおいろんなことを試行錯誤されてるんですよね。だから講師陣が映画をどう捉えているのかがカリキュラムにも表れると思うし、学べることが、他の期よりきっと多いと思う。

 

穐山 私は、早く19期の人たちと一緒に何かやりたいです。映画に対して同じ気持ちの人がもっと増えればいいなと思うので。

 

吉原 とりあえず19期生の皆さんは、入ったらまず18期生と三宅唱さんとでフットサルをしますので(笑)。楽しみにしていてください。(2015/08/29