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行ってきましたこの人と。

 ちなみにこの人は、僕とコースは違えど映画美学校で同期であり盟友、先日キネマ旬報に昨年の優秀新人俳優部門でノミネートされた、 アクターズ・コース1期修了生の矢野昌幸くんです。 

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稽古開始まで10分前のアクターズ・コース生のみなさん。



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意外とリラックスしてるんですね。



すると、演出の松井周さん(劇団サンプル 主宰)が「おはようございます」と登場。
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アクターズ生も徐々に集中。稽古がいよいよ始まります。



……………



見学を終えた私と矢野くんは稽古場近くのファーストフード店へ。
演劇はまったくの門外漢の私は、矢野くんに率直に意見を求めました。
が、まず初めに矢野くんからお叱りを受けたのでした。


矢野:英生さん、稽古中に音立て過ぎですよ。
英生:そんなに立ててた?
矢野:立ててました。演出家が気が散っちゃうじゃないですか。
英生:アクターズ生の皆さん、松井さん、失礼しました。
矢野:松井さんは音とかに反応して欲しいところあるから。センサーって言葉、よく使ってたと思うんですけど。
英生:アクターズ生に「周りの状況とか環境を利用しろ」って言ってた。
矢野:芝居の手がかりを探せってことですよね。


英生:すごく初歩的な質問なんだけど…
矢野:はい、なんでしょうか。
英生:今日稽古つけてもらってた二人、芝居中に顔とかポリポリ掻いてたんだけど、あれはOKなの?
矢野:OKかどうかは別ですけど、そっちのがいいんだと思います。
英生:どういうこと?
矢野:松井さんが言ってましたけど、「体の動きが整理されすぎている」って。ながら、がいいって。
英生:意識していない、無意識な動きも芝居の一部ってことだね。


英生:よくあんな長いセリフ覚えられるなぁ。
矢野:覚えるしかないっすからね。
英生:本番中、頭真っ白になってセリフ飛んじゃったらどうするの?
矢野:止める人いないし、続けるしかないですよね。
英生:苦し紛れのアドリブでも続けるしかないと。
矢野:そうそう。
英生:矢野くんアドリブ効いてるからなぁ。
矢野:……(キッと私と睨む)


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対談を終えた二人のイメージ




こうやって記事に起こしてみると、舞台の内容は明かせないにしても、下らない事しか聞いていない…!
ご協力下さったアクターズ生のみなさん、演出の松井さんに顔向けできません!
己の不甲斐なさが身に沁みます。


帰り際、矢野くんが「松井さんの演出を受けられる環境にいられて羨ましいなぁ」とポツリ。
アクターズコース4期生のみなさん、今は目の前のことで大変でしょうが非常に貴重な経験をしている事を自覚して公演頑張ってください!(鈴木英生)



アクターズ・コース修了公演『石のような水』は4/10(金)〜4/12(日)の三日間上演です!

詳しくはこちらをご参照ください。
http://www.eigabigakkou.com/news/info/3931/